→高橋士郎 →空気膜造形

気膜造形高橋士郎  →原文  →English

「古事記」の書き出しは、122の精霊の名前の列記から始まる。
その多くの精霊は、その後の本文にも登場せず、その説明もない。
文字の解読は、見えない想念を類推し、空想する頭脳活動の快感を誘う。

1)「別天」 ことあまつ  氣象未效。無名無爲。誰知其形。

メタ神話 眼に見えない概念を発声する 音声を文字にする 文字から空想する 三角関係
◯天之御中主 (あめのみなかぬし) 大陸の思想 さわらぬ神 天空神[sky father] 魂騙 盤古 デミウルゴス 始皇帝
◯高御産巣日 (た かみ むすび) 島国の思想 芦原の中つ 神籬ひもろぎ 降臨 らち埒 心御柱 Calm
◯神 産巣日 (  かみ むすび) 海洋の思想 はるかなる想念 常世 根の国 稀人 徐福 黒潮 黒船

   
          →m4v.        →m4v.        →m4v.

あの世の、眼に見えない原理に名前をつける →二項対立
◯宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこじ) 芽ぶく 水と油の成形力 →自己組織化 →分子膜 →生気論

◯天之常立(あめ の とこたち) あの世の原理 →シンメトリ  →サイバー空間


2)「七代」  ななよ  氣象の形成

この世の生成原理に名前をつける
◯国之常立(くに の とこたち) この世の原理 →重力 →空気 →寸法

◯豊雲野(とよくもの) 雲の下なる野原 →エントロピ →八雲


◯宇比地邇(うひ ぢに) / 須比智邇(すひ ぢに) 泥や砂で大地が形成 →土壌 →大地

◯角杙(つぬ ぐい) / 活杙(いく ぐい) 加算造形 固定  →ファスナ →加工

◯意富斗能地(おおとの じ) / 大斗乃弁(おおとの べ) 減算造形 山と川が形成 →浸食

◯淤母陀琉(おもだる)  / 阿夜訶志古泥(あやかしこね) 男と女が形成 →生命 →多様性
 
◯伊邪那 岐(いざな ぎ) / 伊邪那 美(いざな み) 生と死が形成 →生気論


いざなみ/いざなぎの「国生」 →大八島と六島の形成  島国 四方を海に囲まれた小さな陸地

3)いざなみの「神生」 自然の災いと恵み 人間を超えた力を持つ、かくれた存在

◯大事忍男(おおごと おしお) 大事を終えたいざなぎ 
  →生態学的環境 (液相 固相 気相 生命)

◯石土 毘古  (いわつち びこ)/ 石巢比賣(いわすひめ) 石と土の基台 砂の巣 
◯大戸日別   (おおとひわけ)               出入口の結界 
◯天之吹男   (あめのふきお)               屋根葺き
◯大屋 毘古  (おおや  びこ)              屋根上棟   →構造 Topping out
◯風木津別之忍男(かざもつわけの おしお)          対風圧

◯大綿津見(おお わたつみ) 海の精霊


◯速秋津 日子(はやあきず ひこ)/速秋津 比賣(はやあきず ひめ)河海の霊2組8柱を産む  →流体
 沫 那藝 (あは なぎ)/沫 那美 (あは なみ) 凪の水泡/波立つ飛沫 →風船 →分子間力
 頬 那藝 (つら なぎ)/頬 那美 (つら なみ) 凪の水面/波立うねり →波紋 →表面張力

 天之 水分(あめの みくまり)/国之 水分(くにの みくまり) 分水嶺 水分配
 天之 久比奢母智(あめの くひざもち)/国之 久比奢母智(くにの くひざもち) 水汲み瓢箪

  
◯志那都比古(しなつひこ) 風の精霊 息の精霊


◯久久能智(くくのち) 木の精霊 茎幹


◯大山津見(おほやまつみ) / 鹿屋野比賣(かやのひめ)野椎 山と野 2組8柱を産む [Aaru]
   天之 狭土(あめの さずち) / 国之 狭土(くにの さずち) 土地が生じる
   天之 狭霧(あめの さぎり) / 国之 狭霧(くにの さぎり) 霧が生じる
   天之 闇戸(あめの くらと) / 国之 闇戸(くにの くらと) 渓谷 断崖
   大戸惑 子(おほとまと ひこ)/ 大戸惑 女(おほとまと ひめ)神隠 道標 迷子

     
◯鳥之石楠船(とりのいはくすぶね) / 大宜都比賣(おほげつひめ) 軽快で堅固な船 / 五穀
  
   大宜都比賣の頭から蚕が生成、目から稲・耳から粟・鼻から小豆・陰部から麦・尻から大豆の五穀が生成

◯迦具土(かぐつち)火之夜藝速男(ひのやぎはやを) 火勢が速い男 ちらちらと燃える プロメテウス 
     
最後に、迦具土神を出産したとき、女陰が火傷して、いざなみは死に、黄泉津大神となる
いざなぎは、迦具土神を征伐する


かぐつちの血が飛び散って、武器が進化する 2価の鉄原子をもつヘム分子
剣先の血が磐座に触れて 石 折   (いわ さく)   鉄剣の威力
            根 折   (ね  さく)   鉄剣の威力
            石筒之男  (いわつつのお)  鉄剣の鍛槌
根本の血が磐座に触れて 甕 速日  (みか はやひ)  鉄剣の火造
            樋 速日  (ひ  はやひ)  鉄剣の火造
            建御雷之男 (たけみかずち)  鉄剣の鍛錬
剣柄の血が磐座に触れて 闇 淤加美 (くら おかみ)  鉄剣の焼鈍 水神
            闇 御津羽 (くら みつは)  鉄剣の焼入 水神

かぐつちの体が8つに分解して、鉄剣産地が分散する (核兵器保有五大国)
 頭から 正鹿 山津見(まさかやまつみ)  (アメリカ)
 胸から 淤縢 山津見(おど やまつみ)  (ロシア)
 腹から 奥  山津見(おく やまつみ)  (イギリス)
性器から 闇  山津見(くら やまつみ)  (フランス)
左手から 志藝 山津見(しぎ やまつみ)  (中国)
右手から 羽  山津見(は  やまつみ)  (インド)
左足から 原  山津見(はら やまつみ)  (パキスタン)
右足から 戸  山津見(と  やまつみ)  (イスラエル )

肥大化した大脳皮質を持て余す人類は、創作エネルギーを宗教や芸術などに向け
近代以降、行き場を失った創作エネルギーが、いったん物質界に向かうと、
粗野な工業生産物を大量に生産し、地球環境をも破壊しはじめる。

4)いざなみの「死」

いざなみの体内残留物が、死後筋肉緩和により流出し、三種類の素材となる
◯金山   毘古(かなやま びこ)/ 金山   毘売(かなやま びめ) 胃の内容物が嘔吐して鉱石となる 鉱質
◯波邇夜須 毘古(はにやす びこ)/ 波邇夜須 毘売(はにやす びめ) 腸の内容物が排便して粘土となる 粘質
◯和久産巣日(わく むすび) / 彌都波能売(みつはの め)      膀胱の内容物が流れて湧水となる 液質
                   (子供の豊宇気毘売神は伊勢神宮外宮に祭られ 食物の神 となる)
  
 
いざなみの死体には、がわき、8柱の雷神がとりつく 有機物の分解 生体電気 →電気の美術
大雷(おほ いかづち) いざなみの頭  神立 電離 プラズマ
火雷(ほの いかづち) いざなみの胸  稲妻 励起
黒雷(くろ いかづち) いざなみの腹  雷雲 磁気 電荷エネルギ
折雷(さく いかづち) いざなみの陰部 撃雷 放電 霹靂
若雷(わか いかづち) いざなみの左手 帯電 電界 エントロピー
土雷(つち いかづち) いざなみの右手 落雷 陰極 光電エネルギ
鳴雷(なる いかづち) いざなみの左足 雷鳴 音波 
伏雷(ふす いかづち) いざなみの右足 幕電 投影 大気
  

   
生物は、生物の屍骸が腐敗堆積した、豊な土壌の上で生息する →遺骸としての土壌

 
儚い肉体は、堅牢な物体に憧れる。
揺れる魂は、永遠の思想に憧れる。


いざなぎの涙から、泣女が生成する
◯泣沢女(なきさわめ) 香山の樹下に座す女神 ソフトパワー →視覚
   mov

5)いざなぎの「禊」

いざなぎが脱ぎ捨てる物から 陸路の悪霊6柱が生成する
◯衝立船戸    (つきたつふなと)  突き立てた杖から 道端の悪霊 岐の神 久那斗の神
◯道之長乳歯   (みちのながちは)  長く伸びた帯から 長い街道の悪霊 塞の神
◯時量師     (ときはかし)    解き放った袋から 時を稼ぐ悪霊 →記憶
◯和豆良比能宇斯能(わづら ひのうし) 脱ぎ捨てた衣から 形代人形の悪霊 →認識
◯道俣      (ちまた)      脱ぎ捨てた褌から 分岐路の悪霊 巷の神 辻の神
◯飽咋之  宇斯能(あきぐ ひのうし) 投げ捨てた冠から 喰い散らかす悪霊 道祖神 →想念

  
いざなぎが脱ぎ捨てる貝殻腕輪から 海路の悪霊6柱が生成する
◯奥 疎     (おき ざかる)   左手の貝殻腕輪から 沖合を遠ざかる悪霊
◯奥 津那芸佐毘古(おき つなぎさびこ)左手の貝殻腕輪から 沖合の波の悪霊
◯奥 津甲斐弁羅 (おき つかひべら) 左手の貝殻腕輪から 沖合と渚の境界の悪霊
◯辺 疎     (へ  ざかる)   右手の貝殻腕輪から 浜辺を遠ざかる悪霊
◯辺 津那芸佐毘古(へ  つなぎさびこ)右手の貝殻腕輪から 浜辺の波の悪霊
◯辺 津甲斐弁羅 (へ  つかひべら) 右手の貝殻腕輪から 浜辺と渚の境界の悪霊

垢穢れ 大祓 身滌 塩清め 潮干狩 沐浴 グスル 洗礼 →福島除染作業
  

いざなぎの水浴びから、災厄と、厄払いの霊力 14柱が生成
◯八十禍津日(やそ まがつひ) 多くの災厄
◯大 禍津日(おほ まがつひ) 偉大な災厄

◯神 直毘 (かむ なおび)  神聖な直す霊力
◯大 直毘 (おお なおび)  偉大な直す霊力
◯伊豆能賣 (いずのめ)    清浄な巫女


     →m4v                 →m4v            →mov

◯底 津綿津見(そこ つわたつみ) ◯底 筒之男(そこ つつのお) 海底の禊で、航海の守護者が生成
◯中 津綿津見(なか つわたつみ) ◯中 筒之男(なか つつのお) 海中の禊で、航海の守護者が生成
◯上 津綿津見(うわ つわたつみ) ◯上 筒之男(うは つつのお) 海上の禊で、航海の守護者が生成


◯天照    (あまてらす)   左目を洗うと、昼の統治者が生成
◯月讀    (つくよみ)    右目を洗うと、夜の統治者が生成
◯建速須佐之男(たけはやすさのを)鼻 を洗うと、海の統治者が生成

天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも 
月よみの 持ちたる変若水(をちみづ) い取り来て
君に奉りて 変若(をち)得しむもの