国際サイテックアート展  "エレクトロマジカ 1969"  Apr26-May25    →English

銀座ソニービルを立体的にイベント化する
光と動きの国際美術展

いま私共の生活空間は、世界的に都市化へ向かい、内容的には情報化社会へ向かいつつ、エレクトロニクスを中心とする新しいテクノロジーの時代へ突入しております。

こうした時代の推移の中で、人間の創造力の最も高められた表現である芸術およびデザインの表現内容は、全く新しい方法と形式を必要としつつあります。

特に最近の世界的な現象として注目すべきものは、科学とテクノリジーが直接芸術と結びつくようになりつつあること、今日の機械と人間が相反する方向に進むのではなく、人間と機械との共生が望まれている時、芸術とテクノリジーの創造的な結びつきによる、新しい未知の果実が生まれることは、すばらしい出来事だと思われます。

こうした方向の仕事を進めている海外の代表的な作品と、日本の代表的作品とを一堂に集めて、日本最初の国際的な芸術とテクノロジーの催しが、国際サイテックアート展「エレクトロマジカ」で発表されます。(2.16.1969 JEAA、ソニー企業株式会社、企画書より)

参考文献
1969.04.00「ゆれうごく空間」美術手帳29頁
1969.05.23「グラビア写真」アサヒグラフ
1969.06.08「芸術としてのメカニズム」日刊工業新聞
1969.07.00「」石子順浩 芸術生活
1996.12.10「人間とテクノロジー」美術出版社
1969.00.00「現代化時代の最前衛美術」週刊現代
日本におけるアート&テクノロジーの拡大

海外出品作家と作品

ニコラ・シェフェール(仏) CYSP-1
ヨーロッパにおけるサイバネティクスト芸術を結びつけた最初の国際的彫刻家
出品作「クロノス8」1968年
シェフェールの代表作品1968年ベニスビエンナーレのグランプリ受賞作

マルシャル・レイス(仏)
ネオン管を絵具の代わりに使用して光る立体を創る光の芸術家として国際的な作家
出品作品「アメリカ・アメリカ」アメリカの自由の女神のイメージをネオンで描いたレイスの代表作

ステファン・フォン・ヒューン(米)
ロスアンジェルス在住の音響を発する彫刻を創る特異な芸術家
出品作品「薔薇の蕾のみ告げ」カウンティ・ミュージアムでの「1969年代彫刻展」に出品

フレデルクソン(仏)
フランス、アンチーブに住む光の芸術家
出品作品「心理波発信機」テレビのブラウン管の上に様々な動きのパターンを作り出すテレビ芸術の代表作

ハインツ・マック(独)
西独デユッセルドルフ近くに住む、ドイツの前衛グループ「ゼロ」のメンバー。新しい素材と光を結びつけて、光学的イリュージョンを創りだすドイツの光芸術家の代表作家
出品作品「光の柱」フレネルレンズ、プラスチック板、様々な動きを持つ光の柱で、ヨーロッパ各地の展覧会に出品されたマックの代表作

日本の出品作家およびグループ

光、動き、コンピュータ、機械装置などを利用する新しい波の作家です。

伊藤隆康

伊藤隆道

ヨシダミノル

高橋士郎

名坂千吉郎

山口勝弘

遠藤万里

坂本正治

聴波譲治

CTGグループ

動く看板:高橋士郎

サンクガーデン:高橋士郎