ガストン・バシュラール Gaston Bachelard, 1884-1962
 

科学的知識の獲得の方法

1934「新しい科学的精神」

科学は直接的認識がもたらす幻想に抗して形成される
真実とは積年の誤謬を歳月をかけて正していくこと
経験とは万人が抱いている当初の幻想を修正していくこと

科学認識論´EPIST´EMOLOGIE

出発点(現代諸科学の「新しさ」;哲学の「怠惰」 ほか)
第1部 認識論の領域(認識論的領域という概念;物理学の認識論 ほか)
第2部 科学認識論の重要カテゴリー(応用合理論;技術的唯物論 ほか)
第3部 科学史にむかって(連続か不連続か?;歴史的綜合とは何か ほか)

1969「瞬間の直観」L’INTUITION DE L’INSTANT

「時間とは,瞬間の中に閉じこめられ,二つの虚無の間に吊るされた現実である。」
変化と生成
生の躍動感
創造的瞬間
美の本質

「否定の哲学」LA PHILOSOPHIE DU NON

はじめに 哲学的思考と科学精神
第1章 一科学的概念のさまざまな形而上学的説明
第2章 認識論的断面図の観念
第3章 非実体論―非ラヴォアジエ的化学の序説
第4章 基本的な空間的連結―非解析性
第5章 非アリストテレス的論理学
第6章 『否定の哲学』の綜合的価値

 

詩的想像力の研究

われわれは観念世界に帰属しているよりはるかに強くイメージ世界に帰属している
イメージ世界のほうがはるかにわれわれの存在を構成している

1938「火の精神分析」La psychanalyse du feu, Collection Psychologie 7

第1章 火の尊敬―Prometheusプロメテウス・コンプレックス 熱励起発光
第2章 火の夢想―Empedoclesエンペドクレス・コンプレックス 四大元素
第3章 精神分析と先史―Novalisノヴァーリス・コンプレックス [青い花]魔術的観念論
第4章 性化された火
第5章 火の化学―誤った設問の歴史
第6章 アルコール=燃える火・ポンス=ホフマン・コンプレックス・自然燃焼
第7章 理念化された火・火と純粋性
結論

1942「水と夢--物質の想像力についての試論」L’eau et les r^eves:essai sur l’imagination de la mati`ere

第1章 明るい水、春の水と流れる水―ナルシシスムの客観的条件、恋する水
第2章 深い水‐眠る水‐死んだ水―エドガー・ポーの夢想における〈重い水〉
第3章 Charonカロン・コンプレックス―オフィーリア・コンプレックス 
第4章 複合的な水
第5章 母性的水と女性的水
第6章 純粋と浄化、水の倫理
第7章 淡水の優位
第8章 荒れる水
むすび 水のことば

1943「空と夢--運動の想像力にかんする試論」

 

1946「大地と休息の夢想」

1948「大地と意志の夢想」

1957「空間の詩学」LA PO´ETIQUE DE L’ESPACE

第1章 家・地下室から屋根裏部屋まで・小屋の意味
第2章 家と宇宙
第3章 抽出・箱・および戸棚
第4章 巣
第5章 貝殻
第6章 片隅
第7章 ミニアチュール
第8章 内密の無限性
第9章 外部と内部の弁証法
第10章 円の現象学


1960「夢想の詩学」LA PO´ETIQUE DE LA R^EVERIE

第1章 夢想についての夢想、語をめぐる夢想家
第2章 夢想についての夢想“アニムス”‐“アニマ”
第3章 幼少時代へ向う夢想
第4章 夢想家の“コギト”
第5章 夢想と宇宙


1961「蝋燭の焔」

1970「夢みる権利」Le droit de r^ever

第1部 美術
 睡蓮あるいは夏の夜明けの驚異
 シャガール『聖書』序説
 シモン・セガル
 彫刻家アンリ・ド・ヴァロキエ―人とその運命
 マルクーシスの作品における占いと視線
 アルベール・フロコンの『たがね論』)
 光の始原
第2部 文学
 『セラフィータ』
 『ゴードン・ピムの冒険』
 子供ランボー
 マラルメの夢想の力学的弁証法
 V.E.ミシュレ;ポール・エリュアールの詩における胚芽と道理
 文学言語の心理学・ジャン・ポーラン
第3部 夢想
 仮面
 夢の空間
 夢想とラジオ
 詩的瞬間と形而上学的瞬間


「炎の詩学」FRAGMENTS D’UNE PO´ETIQUE DU FEU

緒言 生きられる書物
序文 物書きの日々の仕事を手短に振り返って
第1章 フェニックス、言語活動の現象
第2章 プロメテウス
第3章 エンペドクレス