大気(air)旋律(air)展 2015/5/30-6/28 gallery COEXIST-TOKYO →m259
. [Maiko]

「大気(air)旋律(air)」 <企画案 2015.10.11 莇貴彦> 

コンセプト:本展アーティストの高橋士郎(多摩美術大学・元教授)の研究に、「ハイパーアート・カタログ」という、氏のウェブサイトから生まれた書籍がある。この研究は、この世からあの世まで、すべての事象を「記憶/認識/想念/数理(あの世)」「光波/視覚(光)」「電気/磁気(電荷)」「生命/感覚/寸法/時間(この世)」といった8つのカテゴリーから紐解くユニークな試みであり、本展「大気(air):旋律(air)」展は、同様に8つで完結する展覧会シリーズの第一弾となる展覧会である。

本展キーワード:浮遊、空気膜、分流噴出、膜振動、反射、音源移動、共振、増幅、共鳴、音場、聴覚、固有振動、臭覚受容、揚力、圧力、真空、風、大航海技術、空気の彫刻、煙の彫刻、からっぽ、表層、表皮、大気、ポリリズム、羽、呼吸器

大気(=空気)または音波(=旋律)をテーマに、物理現象や概念として捉えた作品を収集し展覧会を行うもので、美術展でありつつアートの切り口の博物展示である。きそう【気相】物質が、気体の状態にある相。

参考URL:『ハイパーアート・カタログ』http://www.shiro1000.jp/hac/hac.html

参加予定作家:高橋士郎、原田大三郎、山川冬樹、小松宏誠、谷口暁彦、莇貴彦、その他 博物展示

展覧会:2015年6月頃(予定)

会 場:gallery COEXIST-TOKYO

監 修:高橋士郎/企画制作:莇貴彦

高橋士郎 ○ 本展での予定作品:『空気膜造形シリーズ』、『ルイーズ』
1943年東京生まれ.造形作家。多摩美術大学大学院修了。元多摩美術大学教授。当時としては極めて先進的であったコンピュータ制御によるアート作品『立体機構シリーズ』を大阪万博EXPO’70など多くの展覧会で発表した後、風船を素材として扱った『空気膜造形シリーズ』を考案、世界各地で展開する。芸術の分野にコンピュータやテクノロジーを浸透させた立役者の一人として知られている。http://www.shiro1000.jp

原田大三郎 ○ 本展での予定作品:『Dynamics 衝突の力学』(2004 キヤノンサロン個展時映像作品のアレンジ)
1956年福岡生まれ。映像作家。多摩美術大学情報デザイン学科教授。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース卒業、83年第16回現代日本美術展佳作賞、第1回日本芸術文化振興賞受賞、マルチメディアグランプリ'94MMA会長賞。CGを中心とした映像表現を追究。SFX、コンサート映像の監督など。

山川冬樹 ○ 本展での予定作品:『Pheumonia』(2010 あいちトリエンナーレ出品パフォーマンス作品のアレンジ)
ホーメイ歌手 / アーティスト。自らの声・身体を媒体に視覚、聴覚、皮膚感覚に訴えかける表現で、音楽 / 現代美術 / 舞台芸術の境界を超えて活動。己の身体をテクノロジーによって音や光に拡張するパフォーマンスを得意とし、歌い手としては日本における南シベリアの伝統歌唱「ホーメイ」の名手として知られる。活動の範囲は国内にとどまらず、これまでに15か国でパフォーマンスを上演。自ら構成・演出を手がけたパフォーマンス作品『黒髪譚歌』、『Pneumonia』(『あいちトリエンナーレ2010』)などもある。パフォーマンス活動の一方で、展示形式の作品も発表。声と記憶をテーマにしたインスタレーション『the Voice-over』(2008年)は、東京都現代美術館に収蔵されている。http://fuyuki.org

小松宏誠 ○ 本展での予定作品:『Air's song』
1981年徳島県生まれ。アーティスト。東京藝術大学大学院修了。自然現象をコントロールした装置により詩的な空間表現を続けるアーティスト。
近年では鳥の進化・構造・存在の美しさに着目した作品を展開している。2010年「徳島LEDアートフェスティバル」一般部門・グランプリ、2009年「Jeans factory art award」優秀賞、2008年「東京ミッドタウンアワード」佳作・オーディエンス賞、2006年NHKデジタルスタジアム「八谷和彦ベストセレクション」、など受賞多数。主な展覧会に、2010年 釜山ビエンナーレ (韓国/釜山ヨットセンター)、2009年 NO MAN'S LAND (東京/旧フランス大使館・本館) 2006年 デジタルアートフェスティバル東京(パナソニックセンター東京)、2006年 Seoul Design Festival(韓国/ソウル)など。http://kosei-komatsu.com

谷口暁彦 ○ 本展での予定作品:『思い過ごすものたち』(2014 ICCオープンスペース参加作品のアレンジ)
1983年生まれ.インスタレーション,パフォーマンス,ネットアート,彫刻,映像作品などを制作する.主な展覧会に「ダングリング・メディア」(「オープン・スペース 2007」内「エマージェンシーズ!004」,ICC,2007),「Space of Imperception」(Radiator Festival,イギリス,2009),「redundant web」(インターネット上,2010)など.処女小説『四月の続き』が第二回京急蒲田処女小説文藝大賞にて大賞受賞.http://okikata.org

莇貴彦 ○ 本展での予定作品:『空気の投影』(2014 「ひかるどうぶつえん」参加作品のアレンジ)
1981年神奈川県生まれ。2004年多摩美術大学情報デザイン学科卒業。多摩美術大学情報デザイン学科副手/プロダクトデザインコース助手、3331 Arts Chiyodaのプロジェクトマネージャーを経て、現在はメディアアートをはじめとした文化振興活動に携わる。美術家としては、主に動きを用いたインスタレーション作品を制作/発表している。http://www.takahikoazami.com

お問い合わせ:莇貴彦(あざみたかひこ)